ごみ量可視化アプリ
  • Android / iOS
  • Flutter
  • 廃棄物資源循環学会

中澤・大越研究室で実施されている藤沢市ごみゼロプロジェクトの一環として、市民向け自宅ゴミ可視化アプリのPoC開発に加わりました。

ごみゼロプロジェクトでは、ゴミ収集車の後方に設置したドライブレコーダーの映像を活用し、各家庭のゴミの収集個数をカウントするシステムと、行政向けの可視化システムが過去に実装されました。これらのシステムは、神奈川県藤沢市にて実証運用が行われています。

今回はこれらのセンシング基盤を活用して、自宅のゴミの量が分かる市民向けFlutterアプリを開発しました。

機能一覧

アプリには、自宅のゴミ排出量の可視化、ごみ収集車の到着予定時間の表示・通知、今日出すごみの種類が実装されています。

ごみ排出量の可視化機能では、各家庭ごとのごみ排出量の推移をグラフで表示し、今日、今週、先週のごみ排出量を把握できます。 収集ごみの可視化機能では、今日出すごみの種類を表示し、分別ルールに基づいたプッシュ通知を送ることで適切なごみ出しをサポートします。 また、地域ごとのごみ排出量をランキング比較し、住民のゴミ排出量への意識向上を目指しています。

発表

廃棄物資源循環学会で本アプリについてポスター発表を行い、優秀ポスター賞をいただきました。

また、藤沢市役所にて、ごみゼロ研究プロジェクトの紹介と、本アプリの展示を実施しました。 こちらで、藤沢市に住む方々に向けて本アプリの体験アンケートを実施し、アプリの使いやすさや機能の充実度に関して、数十件以上の貴重なご意見やフィードバックをいただきました。

開発プロセス

UIデザインの作成にはFigmaを使用し、いただいたフィードバックをもとに機能要件やUIデザインを改善しました。 また、いつでも引き続きが可能な状態を保つために、API仕様やブランチ名規則、アーキテクチャなどはNotionに統一してドキュメント化しました。

開発ではGitHubを用いたチケット駆動開発を採用しました。PR-Agentを活用した自動コードレビューの導入と、Lintによる静的解析を通じて、バグの早期検出とコードの一貫性を確保しました。

使用技術

言語 ・・・ Dart, Python フレームワーク、ライブラリ ・・・ Flutter, Django, PostgreSQL ツール ・・・ Docker, Figma